津波避難合同訓練:素早く高台へ 児童・生徒や保護者ら600人参加−−御坊・湯川小、中学校 /和歌山


毎日jp
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 南海トラフ巨大地震による大津波に備え、
最大津波高16メートル、
平均で県内最高の14メートルが想定されている
御坊市の市立湯川小学校と同湯川中学校でこのほど、
児童・生徒や保護者ら計約600人が参加した
津波避難合同訓練が初めて行われた。

 訓練は、午後1時20分ごろ、巨大地震が発生し、
津波の恐れがあるため、約1・5キロ離れた
同市湯川町富安の高台の亀山登り口付近駐車場まで
避難するとの想定で行われた。

 同小では、地震発生の放送が流れると、
児童らは教諭の指示に従ってグラウンドに集合。
グループごとに低学年を高学年が守るように
5、3、1、2、4、6年生の順で1列になり、
同駐車場まで避難した。

 同小のこれまでの訓練では、校舎屋上へ避難していた。
しかし、中西哲也・同小PTA会長らが、
東日本大震災で多くの犠牲者が出た
宮城県石巻市の小学校などを視察し、高台避難を提案した。
中西会長は「とにかく、できるだけ高いところへ
素早く逃げなければならない。
訓練を通じ高台避難を覚えてほしい」と話している。

 同小中では先月31日には、
地震・津波に対する学習会も開催。
同小では、津波からの避難3原則
「想定にとらわれるな」「最善を尽くせ」
「率先避難者になれ」も教えた。
同小の尾崎和弘校長は
「実際の避難の際、途中の橋や踏切などが
どのような状況になっているか。
いったんグラウンドに集合するより、
避難準備ができた学年からすぐに
避難した方がよいのかなど考えた。
今後も訓練を継続し、子どもの命を守りたい」
と話している。【山中尚登】
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