児童が合掌家屋造り 伝統継承へ

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模型の屋根に材木固定 白川村

 世界文化遺産で知られる白川村の合掌家屋について学ぼうと、
村立白川小の児童が28日、専門家の指導を受けながら、
模型を使った合掌家屋造りに挑戦した。
約8年前から実施しているもので、
今回は、村が取り入れている
小中一貫教育の公開授業として行われた。

 公開授業は14の講座で行われ、
小学生114人と中学生65人が半年間の成果などを発表。
村では、小中9年間を通して学ぶことで、
村の文化や伝統などに対する子どもたちの理解を
深めることを目指している。

 この日は、総合的な学習で合掌造り家屋について学んでいる
小学4年生の24人が、
屋根の模型(横約6メートル、幅約3・6メートル、高さ約3メートル)に登り、
縄や「ネソ」と呼ばれるマンサクの若木を使って
骨組みと材木を固定。
冬場には積雪が2メートルを超す豪雪地帯のため、
雪の重みに耐えられるようにと、しっかりと結びつけていた。

 村には、村民が一斉に出て、屋根の葺(ふ)き替えなどで
お互いに助け合う「結(ゆい)」が残っている。
授業では、1人で屋根のふき替えをするのは大変だが、
多くの人々が参加するとできることも学んだ。
合掌家屋に住んでいるという男児(10)は
「縄の結び方を思い出しながら作業した。
伝統を受け継ぎ、合掌造りの家を守っていきたい」
と話していた。
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