子どものアレルギーショック、低い母の認識- ファイザー調査で判明


CBnews
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 食物アレルギーのある子どもを持つ母親の9割近くが、
重篤なアレルギー反応による血圧低下などで
死亡することもある「アナフィラキシーショック」を、
自分の子どもが起こす可能性は高くないと考えていることが、
ファイザーの実施した食物アレルギー認識調査で明らかになった。
また、約7割の母親が補助治療薬の
アドレナリン自己注射を「知らない」と答えるなど、
アレルギーによるショック症状への備えや
認識が十分浸透していないことも、同調査で浮き彫りになった。

 この調査は、9月10日から2日間、小学1年生から6年生までの
食物アレルギーと診断された子どもを持つ母親と、
症状のない子どもを持つ母親、それぞれ824人、
計1648人を対象にインターネットを通じて実施した。

 アナフィラキシーショックについての認識を問う質問に対して、
食物アレルギーがある子どもの母親のうち、
76.1%に当たる627人が
「どのような症状のことをいうのか説明できる」と回答。
症状への関心が高い一方で、
自分の子どもが食物アレルギーで
アラフィラキシーショックを起こす可能性について聞くと、
「可能性が高いと思う」との答えは102人(12.4%)にとどまった。
「可能性は低いと思う」は459人(55.7%)、
「可能性はない」は136人(16.5%)、
「分からない」は127人(15.4%)で、
自分の子どもが発症する可能性は高くないと考える
母親が全体の9割近くを占めた。

 今回の調査結果について、
国立病院機構相模原病院臨床研究センターの
海老澤元宏・アレルギー性疾患研究部長は、
「小学生で食物アレルギーを持つ人は
誰でもアナフィラキシーを発現する可能性がある。
補助治療薬のアドレナリン自己注射を所持することが、
有用な自己防衛の方法になる。
2011年に自己注射が保険適用されたが、
海外に比べてまだまだ浸透していない。
日本でも今後、広く浸透していくことを望む」とコメントした。
【新井哉】
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