子ども110番の家 新たな役割 市大ゼミ 黄金町で試み


東京新聞
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 子どもたちの緊急避難所「子ども110番の家」に
新たな役割を加える試みが、
横浜市中区の黄金町地域で始まった。
かつて売春宿が軒を連ねた黄金町を
「安心・安全な町にしよう」という活動の一環。
目印に、児童らが作ったマスコットが取り付けられた。

 加えた役割はトイレの貸し出し、道案内、
応急処置、児童への帰宅の促し-の4つ。
横浜市立大国際総合科学部の鈴木伸治准教授のゼミが、
保護者の意見も取り入れ、地域と県警の協力で始めた。

 人目をひくマスコットは約20センチの布製。
架空の生物がモチーフで、救急マークなどが描かれた。
「子どもも参加することで、
110番の家への意識付けになる」と鈴木准教授。

 黄金町の校区、市立東小学校の4年生44人が色を付け、
10月30日に22カ所に届けた。
ゼミ生の梅本佳奈さん(21)は
「普段からコミュニケーションがないのに、
いざという時に飛び込めない。
子どもと大人がコミュニケーションを取れる仕組みを
つくりたかった」と狙いを話す。

 「みんなに気づいてもらい、ばんそうこうをもらったり、
役に立ってほしい」と、
110番の家でトイレを借りた経験もある男児(10)。
女児(9つ)も「駆け込みやすくなるといいな」と期待する。

 子どもを地域で見守ろうという思いは、住民側も同じ。
マスコットを受け取った「永野鰹節(かつおぶし)店」の
木村泰之さん(67)は、「子どもの安全を考えると、
すごく良いこと」と歓迎していた。
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