都内公立幼稚園、5年で11%減も保育所は人気


全国私塾情報センター
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日本経済新聞によると、2007年からの5年間で
都内公立は11%減の190園となり、
自治体の財政難や定員割れで、
閉園ペースが今後速まる可能性がある。
乳児のころから長期間預かる保育所が
親のニーズに応えて数を増やしているのに対し、
公立幼稚園を巡る状況は厳しさを増している。

新宿区では1978年のピーク時は4800人が
区立幼稚園に通っていたが、少子化や保育所人気の高まりで
現在は約700人が通うにとどまっている。
全体で定員の6割弱しか埋まっていない。
区は「園を整理し、利用率を上げていく必要がある」と
一部閉園を打ち出した。

区立幼稚園の魅力は保育料の安さだ。
新宿では月額6000円。これに対し、
認可保育所の保育料は保護者の所得によって異なるが、
月に数万円かかることが多い。
それでも保育所に人気がシフトしているのは、
昔に比べて会社勤めをする女性が増えたため。
2~3年保育の幼稚園に比べ、
乳児のころから長期間預かる保育所のニーズが高まっている。
幼稚園は弁当持参が必要なところが多いほか、
平日の行事参加を求められる点を
敬遠する親が増えていることも理由だ。

江戸川区と世田谷区は全ての区立幼稚園について、
閉園したり用途転換したりする計画案を持つ。
江戸川は全4園。
幼稚園教諭の退職者の補充はせずに
13年度末以降、順次閉める方針を打ち出した。
江戸川は私立幼稚園が主流の地域。
区立に通う子どもは約450人にとどまり、
私立39園には1万人以上が通っている。
区立の保育料は月3000円と23区で最も安いが、
区は私立に通わせる世帯に
月額2万6000円を所得に関係なく
補助するなど子育て支援が手厚い。

世田谷区も全9園について、
16年度以降に幼保連携型の「認定こども園」や
認可保育所などに移行する計画案を9月に公表した。
区立は過去5年平均して定員の83%しか
埋まっていないためだ。
世田谷は認可保育所の待機児童が
約800人(4月時点)と都内で最も多い。
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