【兵庫県】ノロウイルス集団感染相次ぐ 県内保育所や高齢者施設

神戸新聞
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 ノロウイルスによるとみられる感染性胃腸炎が流行する中、
兵庫県内の保育所や高齢者施設などで
集団感染が相次いでいる。
神戸市保健所によると、4月1日~11月18日に
報告があった集団感染は184件で、
昨年のほぼ同時期に比べて3・5倍。
うち10月以降が93件と全体の半数を占め、
患者数は1245人に上る。
例年は12月から流行のピークを迎えるため、
各保健所は注意を呼び掛けている。

 ノロウイルスは感染力が非常に強く、
患者の便や嘔吐物、汚染された二枚貝などを介して感染する。
主な症状は吐き気や下痢、腹痛、微熱で、
体力が低下している患者の場合、重症化する恐れがある。

 神戸市保健所は市内の約3千施設に対し、
感染性胃腸炎とみられる症状の患者が
1週間に2人以上出るなどした場合、報告するよう求めている。
今年は例年より1カ月以上早い10月から報告が急増し、
全体の約75%を保育所と幼稚園が占める。

 神戸市保健所は「抵抗力の弱い乳幼児は
特に注意が必要。手洗いを徹底し、
症状が出たら登園を控えてほしい」としている。

 一方、西宮、姫路市保健所では、
高齢者施設での集団感染の報告が目立つ。
姫路市保健所は「報告のあった施設には、
汚物の処理法や消毒液の濃度、
スチームアイロンを使った衣類の殺菌法など、
感染拡大を防げるよう具体的にアドバイスしている。
いつでも相談してほしい」と話している。(坂口紘美)
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