ノロウイルス、流行の兆し=12月がピーク―手洗い、加熱調理を・感染研


THE WALL STREET JOURNAL
------------------------------------------------
 感染性胃腸炎のノロウイルスが今冬、
流行の兆しを見せている。
既に2002年以降では06年に次ぐ患者数の多さ。
毎年12月がピークで、厚生労働省や国立感染症研究所は、
手洗いや料理の際の十分な加熱を呼び掛けている。

 同研究所が全国3000カ所の小児科で定点観測したところ、
1医療機関当たりの平均患者数は11月12〜18日で11.39人。
06年の同時期の16.46人(確定値)に次ぐ多さだった。
今年は宮崎(22.42人)、福岡(20.03人)、
大分(19.42人)と九州で多く、関西地方でも報告が目立つ。

 ノロウイルスは感染すると数時間から数日で
嘔吐(おうと)や下痢を繰り返す。
通常は数日で回復するが、脱水症状を起こしやすく、
水分を多く取ることが重要だ。

 感染者のおう吐物や便からの飛沫(ひまつ)感染が主で、
耳かき1杯分の便に1億個以上のウイルスが含まれ、
10〜100個が体内に入ると感染する。
子どもやお年寄りがかかりやすく、
汚物の排出で河川や海が汚染され、
ウイルスを含んだカキなどを十分に加熱せず食べると
食中毒が起きる。

 予防策はせっけんや流水による手洗い、
食べ物の十分な加熱。タオルも共用しない。
患者が出た場合は、おう吐物や便の飛沫をマスク、
手袋をした上で雑巾で拭き取り、袋に密封して捨てる。
さらに、汚れた床などを塩素系消毒剤で殺菌する。 
------------------------------------------------
保育士新卒 保育士転職