重くても高級・高機能ベビーカー人気 男性の育児参加も背景に


msn産経ニュース
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 赤ちゃんが生まれたら購入を考えるベビーカー。
従来は母親が手軽に持ち運びできる
軽量タイプに人気が集まっていたが、
最近では、重量のある高級・高機能タイプが
人気を集めている。
背景には、少子化と「イクメン」、
さらには「イクジイ」(育児をするおじいちゃん)の登場など
男性の育児参加が進んでいることがあるようだ。(佐々木詩)

イクメン・イクジイ

 今月7日、阪急うめだ本店(大阪市北区)で
「阪急ベビーカーショー」が開かれた。
今年3回目となるが、今回はこれまでで最も多い
70台以上を集めた。
国産はもとより、ノルウェー「ストッケエクスプローリー」、
オランダ「ジュールズアースエディション」など
海外ブランドの商品も登場した。
会場で、主役の赤ちゃんを抱いた母親とともに
真剣に品定めしていたのが父親たち。
妊娠7カ月の妻とともに訪れていた
兵庫県尼崎市の販売業、杉本久明さんは
「最近のものはかっこよくて、子供を乗せていたら
注目を集めそうですね」と楽しそうに品定めしていた。

 同店子供服商品部バイヤーの北村友海さんによると、
最近ではベビーカー選びにも、父親はもちろん、
祖父の姿もよく見かけるという。
「イクメンに次いで、イクジイという言葉が出てきたように、
育児に関心の高いおじいさまも増えています」と北村さん。
高機能で重さも重いものが好まれる傾向にあり、
値段も高額になるが、売り上げは好調だという。

孫のために

 こうした傾向の中で人気を集めているのが、
座面が高い「ハイシート型」。
ベビーカーを押す父親や母親と赤ちゃんの距離が近く、
抱き下ろしが楽だ。
さらに、外部の空気環境の影響を受けやすく
体温調整機能が未熟な赤ちゃんにとってもよく、
路面近くのほこりから遠ざけることもできるという。

 ベビー用品大手の「アップリカ」(大阪市中央区)の
調査によると、一般的なシート高である
38センチの場合と50センチの場合では
温度が約2度違い、空気中のほこりなどの粒子も
1、2割低減されるという。

 同社によると、昨年と今年のベ
ビーカーの出荷台数は少子化に伴い、
いずれも67万台と横ばい。
しかし、売り上げで見ると、昨年の106億円に対し、
今年の推計は114億円。
高価格帯とされる4万円以上の売り上げが
5・1%増で、他の価格帯に比べて
大きく伸びているという。

 同社のPR担当、山辺わか奈さんは
「ライフスタイルにこだわりを持つ共働き夫婦が増え、
重くても高機能なものを選んでいる傾向がある。
経済的に安定している団塊世代が祖父母になり、
孫のための出費を惜しまないという
傾向もあるようです」と分析している。

 「父母に祖父母と、みなさんで
選びに来るケースが多くなりました」と、
阪急うめだ本店の北村さん。
「ベビーカーといっても従来に比べ、
本当にさまざまな機能やデザインのものを展開している。
ライフスタイルなどを考慮して、
家族に合ったものを購入してほしい」と話している。
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