発達障害児の子育て情報発信 岡山の保護者らが冊子作成


山陽新聞
------------------------------------------------
 発達障害のある子どもの子育て情報交換などを
公民館で行っている岡山市内の保護者たちが、
体験をつづった冊子を年1回作成している。今年で3年目。
子育てや就労情報を発信している。

 「一体この先どうなるの?毎日暗くて
出口の無いトンネルの中で過ごしている気分だったあの頃」
「『お母さんが甘やかしとるんじゃろう』…
と親戚から責められることもありました」

 保護者たちは手記の書き出し部分で、
子どもが発達障害と診断されたときの心情や
子育て中の苦労を告白している。

 ただ、最後は子育てのやりがいをにじませて
文章を締めくくっている。
「焦らず、あわてず前に進もうや。親としてもそうでありたい」
「長い時間、子育てを楽しめるのは、
案外幸せなことかもしれません」

 冊子は、発達障害のある子どもの保護者と
市内の公民館職員でつくる
「公民館発達障害者支援グループ」が2010年から発行。
市教委などが主催する子育てイベントで、
発達障害に関するブースを訪れる人が
元気になるメッセージを送ろうと、
1冊目の「おもしろ子育て奮闘記
 よんで元気になる体験談」を作り、配布を始めた。

 これまでに3冊(A4判、14―18ページ)発行し、
1冊に15―19本の手記を掲載。
1、2冊目は未就学児から高校生の子育てをメーンとし、
3冊目は保護者のニーズに応えて就労をテーマとした。

 冊子は市内の公民館で無料配布している。
------------------------------------------------
保育士新卒 保育士転職