待機児童、3年ぶり減少 名古屋市


中日新聞
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 名古屋市の保育所の待機児童数が、
十月一日現在で前年同期と比べて
三百五十三人減(19%減)の千五百五十六人となり、
三年ぶりに前年を下回ったことが、市のまとめで分かった。
市は二〇一三年四月の「待機児童ゼロ」を目指し、
十月から来年四月にかけて新たに
千六百十五人分の入所枠拡大を計画しており、
順調に進めば必要数を確保できそうだ。

 市の四月時点の待機児童数は
千三十二人で全国最多だった。
半年間で五百二十四人増えたが、
例年、年度途中に入所申込者が増加するため、
十月は四月より一・五倍以上増えるという。
過去最多だった昨年十月の千九百九人からは
大幅に減少しており、市の担当者は
「待機児童対策の効果が出ている」と話す。

 十月現在の待機児童数を区ごとでみると、
緑の二百八十八人を筆頭に、千種が二百二人、
北が百四十人の順に多い。
そのほか名東、守山、中村で百人を超え、
六区で市全体の64%を占めている。
一方、前年同期比で、守山で百五十五人減少するなど
十区で減少した。

 市は今後、来年四月までに保育所を
さらに三十カ所新設し、保育士が賃貸マンションなどを使って
保育する「家庭保育室」も六カ所増やすなどして
必要な入所枠を確保する。
担当者は「区によってまだばらつきもある。
保護者の入所希望とのマッチングを確実に進め、
待機児童を解消したい」と話している。
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