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子どもにとって身近な異年齢の子どもといえば、きょうだい。
少子化できょうだいがいないという家庭が
7割程度を占める中(2011(平成22)年度出生動向基本調査より)、
保育園や幼稚園では異年齢の
子ども同士が触れ合える縦割り保育に
取り組むところが増えてきた。
異年齢の子ども同士の関わり合いがもたらす影響を、
発達心理学が専門の山梨大学教授・酒井厚氏に伺った。
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心理学では、きょうだいの関係は
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心理学では、きょうだいの関係は
「ななめ」の関係とよばれています。
それは、同年齢の仲間のような対等な立場の「横」の関係に加え、
面倒をみる-みられるに似た「縦」の関係も合わせ持つからです。
きょうだいがいれば、どんなに仲がよくても
ライバル心を持つことがあったり、
親との接し方などをお互いがうらやましがることで
けんかが起こったり、という経験を自然とします。
上の子は下の子の面倒をみる、
下の子は上の子のサポートで
少し難しい作業にも取り組むことができる、
といった面もあります。
ある幼稚園では「きょうだい保育」といって、
家のように独立した空間で
異年齢の子ども同士の関わりを促す、
ユニークな取り組みを行っています。
異年齢の活動では、年上の子どもは
自然と年下の子どもに決まりごとを教えたり、
手助けをしたりといった行動がみられます。
一方、年下の子どもは、年上の子どもの様子をみて、
ものごとに挑戦していく姿勢が身に付いていきます。
また、幼児期には誕生月の違いによる、
また、幼児期には誕生月の違いによる、
発達の差があります。
異年齢集団であれば、子どもの発達状況に
適した仲間を見つけることができ、