公務員宿舎で小規模保育 NPOが空き部屋活用


日本経済新聞
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 特定非営利活動法人(NPO法人)のフローレンス(東京・千代田)は
12月1日、東京都中野区にある国家公務員宿舎の
空き部屋に小規模の保育所を開く。
国から区が借りた宿舎を活用し、
フローレンスが区から運営を受託する仕組みだ。

 保育所は2カ所開設する。
中野区弥生町の「おうち保育園なかの弥生町」は
54平方メートルの2LDKの部屋で定員は9人。
中野区新井の「おうち保育園なかの平和の森」は
64平方メートルの3LKの部屋で6人まで預かる。
合計15人の定員に対し約70人の応募があり、
フローレンスの担当者は
「待機児童問題の根深さを感じた」という。

 保育対象となるのは0~2歳児で、
基本料金は所得に応じて異なり最大3万円。
午前7時半から午後7時まで開く。
給食はなく、各家庭が弁当を持参する。

 フローレンスはこうした小規模保育所を
東京都内を中心に9カ所運営する。
これまでマンションの空き部屋や、
戸建ての空き家などに開設してきた。
「空き部屋を活用するので待機児童が多い地域でも
開設しやすく、初期コストも低減できる」とメリットを説明する。

 今回のように国家公務員宿舎の空き部屋に
保育所をつくるのは全国でも珍しいという。

 認可保育園の定員は20人以上。
フローレンスなどが運営する19人以下の保育所は
これまで国の補助が十分ではなかった。
子ども・子育て支援法の成立により、
2015年からは19人以下の保育所が
小規模保育として認可され、
国から一定の補助金を受けることが検討されている。
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