石巻の現状を児童に伝える、小学校教員らが支援報告/横須賀


カナロコ
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 学習支援などのため、東日本大震災で被災した
宮城県石巻市を訪問した横須賀市立神明小学校
(同市神明町、村松雅校長)の教員らが
3日、同校で現地の様子を報告した。
震災から間もなく1年9カ月を迎える今なお、
復興が進まない被災地。
その現状を伝える教員の言葉に、児童たちが聞き入った。

 同校の教員6人を含む市内外の小中学校の
教職員計9人が、11月23~24日、
村松校長らがかねて親交のある
石巻の学校や仮設住宅を訪問。
中学生に対する定期試験対策の学習支援や
小学生とのボール遊びを通し、交流を深めた。

 「被災地の今を知って、どんな支援ができるか考えてほしい」。
参加した教員の一人が、朝会で体育館に集った
全校児童537人にそう語り掛け、
現地で撮りためた写真をプロジェクターに映した。

 津波に流され窓が一つも残っていない校舎、
「卒業まで後3日」とカウントダウンの文字が記された
黒板、処理ができていないがれきの山…。
昨年3月11日から今も変わらない景色を、
児童たちは真剣な表情で見つめた。

 校舎が被災した影響で、
別の学校の児童が同じ屋根の下で学んでいる
現状を知った男児(12)は
「同じ年代の子たちが大変な思いを
していることがよく分かった」。
児童たちは「この話を家族や友達に伝えたい」
と口をそろえていた。
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