津波避難階段 児童上り初め


YOMIURI ONLINE
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 南海トラフ巨大地震による津波に備え、
四万十市立竹島小学校(45人)で
校舎屋上へ避難するための外付け階段が完成し、
18日、「上り初め」が行われた。
屋上(約460平方メートル)には約450人を収容でき、
近くの保育所や近隣住民の避難場所にもなる。

 階段は鉄骨造りで、3階建て校舎の
屋上(海抜15メートル)につながる。
1階の屋外と校舎2、3階のベランダから利用可能。
日頃は入り口を石こうボードで閉じ、使用時に蹴破る。
屋上にはフェンス(高さ約1・5メートル)と、
食料や毛布などを備蓄する倉庫も設けた。
総工費は約3800万円。

 同小は四万十川河口にあり、
以前の津波避難場所は校舎から約1キロ離れていた。
市と地区住民は、逃げ遅れによる被害者を出さないよう
避難場所を再検討。
5月に県が公表した浸水予測で同小は
最大3・8メートルにとどまったため、
屋上への避難で対応できると判断した。
上り初めでは、6年生の男子児童が扉を破り、
市立竹島保育所の園児を含む約90人が
1列に並んで上った。
同小5年男児(11)は「高くて少し怖かったけど、
津波を心配しながら校舎の外を逃げるより安心」と話していた。
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