子育て男女給与差 日本が最大


NHK NEWS WEB
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子どもがいる働く男女の間の給与の格差が、
日本は先進国の間で最も大きいことが、
OECD=経済協力開発機構の調査で明らかになりました。

これは、OECDが、加盟国の労働条件や教育などの
分野での男女間の格差を調べて、
17日、報告書として発表したものです。
それによりますと、30か国の、
子どもがいる25歳から44歳までの
働く男女の給与の差を調べたところ、
日本は、女性の給与の基準となる値が、
男性と比べて61%低く、全体平均の22%を大幅に超え、
先進国の間で最も格差が大きいことが分かりました。
日本に次いで格差が大きかったのは韓国で46%、
一方、格差が小さかったのは、イタリアが3%、
オランダが6%などとなっています。
OECDでは、日本では女性が出産後に
職場への復帰を望んでも困難が多く、
その結果、低賃金で非常勤の職に
追いやられてしまうことが多いなどと理由を分析しています。
また、日本では、男性が家事に費やす時間が少ないことや、
夫の扶養家族となった妻が、
収入を所得税の免除の範囲内にとどめようと考え、
仕事への意欲をそがれてしまうことも
原因だなどと指摘しています。
OECDでは、働く場での男女の格差をなくして
女性の能力を効率的に活用することが、
多くの先進国が抱える少子高齢化の
対策にもつながると指摘し、格差の是正を呼びかけています。
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