インフルエンザ:約半数の子供が予防接種を受けながらも罹患


毎日jp
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 子供がインフルエンザにかかったことがある母親を対象に、
その予防や治療について聞いたところ、
子供の約半数が予防接種を受けながらも
罹患(りかん)していたことが健康日本21推進フォーラムが実施した
「インフルエンザに関する調査」で分かった。

 調査は、過去1年間に季節性インフルエンザ(A型、B型、C型)、
または、新型インフルエンザと診断された
16歳未満の子供を持つ母親1000人を対象に、
10月4〜10日にインターネットで実施。
そのうち、子供が「予防接種を受けた」という人は55.6%、
子供が「予防接種を受けなかった」という人は44.4%で、
予防接種を受けながらも罹患した子供が約半数だった。
家庭などでの予防策は、「帰宅時にうがい」(73.9%)
という回答が最も多く、
「帰宅時に普段よりも長く手を洗った」(40.9%)、
「加湿器を使って、湿度を保った」(36.2%)などが上位となった。

 医師から処方された薬は、
経口薬の「タミフル」が45.2%で最も多く、
吸入薬の「リレンザ」が28.9%、
吸入薬の「イナビル」が20.7%と続いた。
点滴薬の「ラピアクタ」は1.1%だった。
その薬を選択した経緯については、
「処方薬を一つしか提示されなかったし、
リクエストはしなかった」という回答を選んだ人が
77.0%でもっとも多く、
「処方薬を複数提示され、
どれにするか選択した」が19.5%で続いた。
「自身から処方薬をリクエストし、
リクエストの通りに処方してもらった」とした人は1.7%だった。
治療法についての回答では
「一番いい治療法だったと思う」
という選択肢を選んだ人が37.7%、
「一番いい治療法かどうかは分からないが、
医師の指示に従わざるを得ない」という
選択肢を選んだ人が43.1%、
「他の処方薬を処方してほしかった」は2.0%だった。

また経口薬、吸入薬、点滴薬を揃えている
医療機関で受診させたいかどうかを聞く設問では
「ぜひ受診させたい」「やや受診させたい」
という回答を合わせると78.1%に上り、
「診察後に薬局で治療薬を待つ時間は
子供にとってつらそうなので、
病院内で薬剤処方および投薬を終えて早く家に帰りたい」
という設問に「非常にあてはまる」とした人が52.6%、
「ややあてはまる」とした人が37.0%だった。

 健康日本21推進フォーラムの中原英臣理事は、
インフルエンザに関する日本の現状について
「治療薬として、経口薬、吸入薬、点滴薬の
3種類が発売されており、世界で最も
インフルエンザ治療の選択肢と対処に恵まれた環境」とし、
「医療の現場は、症状や状態に合った治療、
および重症化を考慮した治療がしっかりと行えるよう、
治療薬の選択肢を十分に準備しておくことで、
子供を持つ母親の不安感をぬぐってあげることができる。
またそのことが、感染拡大防止と重症化の
阻止につながる」と話している。(毎日新聞デジタル)
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