9カ国の児童が通う、横浜市の公立小学校の努力を取材しました。


FNN
------------------------------------------------
国際化が進む日本。
9カ国の児童が通う、神奈川・横浜市の
公立小学校の努力や苦労を取材しました。

横浜市立いちょう小学校は、
173人いる児童の4分の3が外国籍、
もしくは外国にルーツを持つ児童。
そんな学校の給食時間は、普通の学校とは少し違う。
この日は、パンと牛乳にシシャモフライ、
ジャガイモのソテーに野菜スープ。
配膳の準備をする児童の傍らには、別の容器があった。
その中身も野菜スープに見える。
しかし、4年生担任の斎藤あい先生は
「豚肉を食べられない子どもがいるので、
その分を別に作っています」と話した。
実は、野菜スープは豚肉入りのため、
イスラム系の児童は食べられない。
宗教上の理由で配慮している。
授業でも多国籍の学校ならではの配慮が欠かせない。
5年生の社会の授業。
1つの教室に先生らしき人が3人いた。
担任の先生と、外国人児童の理解を助けるための先生、
さらに、ほとんど日本語が理解できない児童には、
通訳がついている。

横浜市立いちょう小学校の田中秀仁校長は
「丁寧な学習を保証しようとするとですね、
どうしても教職員の数が、
結構厳しいところがあるんですね」と述べた。
外国籍の児童がいる学校には、
教職員の増員が認められている。
各都道府県によって異なるが、
いちょう小学校がある神奈川県では、最大で2人。
このため、家庭科や音楽といった
専門分野の授業の先生を置かないことで、
外国人児童のサポートに人手を回している。
少ない教員で授業をやりくりするため、朝は作戦会議。
国際教室の菊地 聡先生は
「3時間目、ロンやろう。
やって、わたしが5時間目の自習課題を作って、
ロンに説明しておく」と話した。
5年生担任の渡邊忠洋先生は「わかりました」と話した。
国際教室の菊地 聡先生は
「(朝こうやって決めているのか?)そうですね、
少人数とかが関わってくると、
毎朝確認しないと動きが取れないので、
やることが多いので、必ず手に書いて、
忘れないようにしております」と話した。
先生たちのたゆまぬ努力によって、笑顔あふれる児童たち。
多文化共生の中での生活で必要なものについて、
国際教室の菊地 聡先生は
「ベトナムでは、年上の方にあいさつをするときに、
胸の前で手を組んで、あいさつをする習慣があったそうです。
日本でこんなことやって、
『校長先生、おはようございます』なんて言ったら、
なんだその態度はってなりますよね。
生活様式や文化を習慣をやはり理解して、
個で対応してあげる必要があるし、
ずっとやってきました」と話した。
------------------------------------------------
保育士新卒 保育士転職