犯行動機の96%が「児童と直接接触したい」 交流サイト犯罪に打つ手は!?


Benesse教育情報サイト
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パソコン並みの機能を持つスマートフォン(スマホ)の普及により、
インターネット(ネット)上の交流サイトを利用して
子どもを狙う犯罪が増えている。
子どもが犯罪に巻き込まれないよう、
保護者はスマホの機能や、ネット上の防犯対策に関する
基礎知識や心構えが必要だ。
教育ジャーナリストの斎藤剛史氏が警戒を促す。

* * *

ネットを利用した子どもへの犯罪の舞台は、
出会い系サイトが規制されたことで、
一般の交流サイトに移っています。
警察庁の2012(平成24)年上半期(1~6月)の調査によると、
交流サイトによる被害児童(509人)は
出会い系による被害児童(124人)の約4倍。
子どもが出会い系にアクセスしないからといって、
安心はできません。

同調査によると、交流サイトを利用して
子どもを狙った被疑者の犯行動機は、
「児童との性交」が73.8%、
「児童のわいせつ画像の収集目的」が14.4%、
「児童と遊ぶため」が7.8%です。
96.0%が子どもと直接的に接触する意図で、
交流サイトを利用していることがわかります。

子どもたちは、こうした犯罪に無防備です。
被害児童の回答をみると、当該サイトを利用した理由は、
「無料だから」が45.9%、「友達のすすめ」が26.9%で、
気軽に利用しています。
実は60%以上の被害児童が学校で
情報教育を受けていたにもかかわらず、
犯罪に遭っているのです。

一方、保護者からの注意についての質問には、
「注意を受けていない」が63.0%、
「注意を受けていても一般的なもの」が17.4%、
「子どもが無視」10.9%という結果です。
有害サイトなどへのアクセスを制限する
フィルタリングサービスには93.8%が
加入していませんでした。

子どもが情報化社会を安全かつ積極的に生きていくために、
いかに適切なアドバイスができるか、
保護者の対応が大きなカギといえるでしょう。
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