【福岡】県が来年度から保育士コーディネーター雇用へ


YOMIURI ONLINE
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 保育所に入れない待機児童の解消を目指す県は
来年度、保育士の資格がありながら出産などで現場を離れている
「潜在保育士」と、人材確保が課題の保育所をつなぐ
コーディネーターを雇用する方針を固めた。
保育所の児童受け入れ態勢を整える一方、
働きたくても保育所側と条件が合わない
潜在保育士たちの職場復帰を支援する狙いもある。

 県によると、県内の待機児童は昨年4月時点で1174人を数える。
県は、2014年4月までに待機児童を
ゼロにすることを目標にしているが、
保育士の退職や、入所申し込み数の増加などにより、
解消するには、毎年、数百人規模で保育士を新たに
確保し続ける必要があるという。

 一方、保育士として登録している人は
県内に約5万人いるが、実際に働いているのは約1万7000人。
潜在保育士は3万人程度いるとみられ、
県が11~12年度、実施した潜在保育士向けの
再就職促進の研修では「勤務時間などの条件が合わず、
なかなか再就職できない」といった声が寄せられたという。

 県によると、コーディネーターには
保育事情に精通した人を一人選び、常駐させる。
復職を希望する潜在保育士の相談を受け、
条件に合った保育所を紹介することが主な業務となる。
来年度予算に、人件費などの経費を計上する。
県は「様々な経験や知識、
情報を持つ人を選びたい」としている。

 県はほかにも、子育ての経験がある
高齢者に研修を受けてもらい「子育てマイスター」として
登録する制度を今年度から開始。
マイスターとして昨年12月末までに
登録された171人のうち、一部は保育所で
ボランティアなどとして働いている。
来年度は、マイスター同士が意見交換する場などを設けて、
さらに活動の充実を図りたい考えだ。
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