紙芝居で選挙学ぼう 金沢市選管などが作製 保育所などに配布


中日新聞
------------------------------------------------
 若者の政治離れが指摘される中、
金沢市明るい選挙推進協議会(明推協)と
市選管が製作していた選挙啓発用の紙芝居が完成した。
将来の有権者である幼児や若い保護者らが
楽しく学ぶ機会にしたい考え。
県内でも珍しい試みという。(田嶋豊)

 市選管によると、紙芝居は十二枚組で、二百セット製作。
さまざまな要望や主張がある中、
投票によって一つの物事を決める-といった簡単なストーリー。
三馬保育所の保育士らがシナリオやデザインを指導、助言した。

 今月下旬ごろまでに市内の保育所や幼稚園、
図書館などに配り、要望があれば随時、
選管職員が出向いて模擬投票なども紹介する。

 三馬保育所では十九日に紙芝居の上演と
親子による模擬投票を実施。
紙芝居と同じ内容で、調理実習のメニューを決める投票を行い、
“選挙”を身近に感じる機会を設けた。

 市選管が二〇〇七年度に実施した有権者アンケートで、
必ず選挙に行っている人以外に理由を尋ねたところ、
「投票したいと思う候補、政党がない」と
回答したのが20・5%。
「誰が投票しても政治や生活は変わらない」が19・4%、
「自分が投票しても当選者は変わらないと思った」
が18%と続いた。

 無力感、無関心を理由にする棄権者が多い中で、
将来の有権者に対する意識醸成は大きな課題。
市は小学校六年生に副読本を配布し、
選挙の種類や投票の仕方などを教育している。
------------------------------------------------
保育士新卒 保育士転職