柏の幼児餓死、県審議会が検証結果答申

YOMIURI ONLINE
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 県社会福祉審議会は9日、柏市で2011年5月、
小坂蒼志(そうし)ちゃん(当時2歳10か月)が餓死し、
両親が保護責任者遺棄致死傷罪で
有罪判決を受けた事件について、
児童相談所などの対応の検証結果と
再発防止策を県に答申した。
「県の児童相談所と市の連携が不十分で、
マニュアルに沿った対応を行っていれば十分防ぎ得た」と指摘した。

 11年12月、知事からの諮問を受け、
同審議会の検証委員会(川崎二三彦委員長)が検証を開始。
柏市や県の児童相談所へのヒアリングや、
両親の裁判の内容などからまとめた。

 答申では、08年8月に児童相談所の職員が
家庭訪問した際、蒼志ちゃんら3人の子を
目視で確認して問題がないと判断し、
対応を市へ移した点について
「児童相談所は指導を継続し、市と情報共有が必要だった」と指摘。
蒼志ちゃんらとの面会を長期間両親に拒否されていた市は、
児童相談所に通知して強制介入を
検討する必要があったとした。

 また、父親が前妻との子にも虐待をし、
一時保護したことがあることを
児童相談所が把握できなかった点も問題点として挙げ、
「把握できていたら、別の対応が考えられた」とした。

 県児童家庭課の伊勢田洋彰課長は
「内容を真摯(しんし)に受け止め、
危機意識を持って再発防止に努めていく」と話した。
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