出生届ない子どもに世田谷区が住民票


NHK NEWS WEB
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東京・世田谷区のいわゆる「事実婚」の夫婦が
出生届を出す際に「嫡出でない子」と書かなかったため、
子どもの住民票が作られていなかった問題で、
世田谷区は「児童の将来に配慮する」という理由で、
出生届がないまま住民票を作成する
異例の対応をとりました。

東京・世田谷区の菅原和之さん(47)と事実婚の妻は、
娘の出生届を出す際、「嫡出でない子」と書くのは
差別だと感じて提出を拒んだ結果、
現在、小学生の娘の住民票が
作成されないままになっていました。
菅原さんたちは、国などに裁判を起こしましたが、
1審と2審は訴えを退け、
現在、最高裁判所に上告しています。
この問題で、世田谷区は
「住民票がないことは望ましいことではなく、
児童の将来に配慮する」として、
21日付けで出生届がないまま
子どもの住民票を作成する異例の対応をとりました。
世田谷区によりますと、この住民票は、
妻の本籍地の役所に子どもがいることを伝えて
戸籍を作ってもらったうえで、
その戸籍を基に作成したということです。
菅原さんは「世田谷区には感謝しているが、
差別がなくなったわけではない」として、
国への裁判は続けることを明らかにしました。
世田谷区の保坂展人区長は
「出生届を提出しなかったことは残念だが、
子どものことを考えて判断した」というコメントを出しました。
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