小1プロブレム解消へ/小学校教諭ら幼稚園参観


SHIKOKU NEWS
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 小学校進学時の環境変化が原因とされる
小1プロブレムの解消に向けた取り組みの一環として、
善通寺市教委は30日、同市原田町の
竜川幼稚園(上田美智子園長)で
「幼小連携幼稚園教育研究会」を開催した。
小学校教諭らが園児の“授業参観”に臨み、
発達ぶりなどを確認。
今後、進学後のカリキュラムづくりなどで参考とする。

 小1プロブレムは、小学校入学直後の
児童が先生の話を聞かなかったり、
授業中に立って歩いたりする不適応状況のことで、
進学時の環境変化などが影響しているとされる。
市教委はこれまで、幼稚園のカリキュラムの中に、
文字の書き方や音楽の鑑賞方法を学ぶ
授業形式の教室を取り入れるなど、
小1プロブレムの対応策を積極的に打ち出している。

 今回の研究会では、市内8小学校の
1、2年生担任教諭や校長ら約30人が同園を訪問。
幼稚園での指導方法などに理解を深めた。

 年長児の1クラスは、園児がペットボトルなどで作った
ピンと玉でボウリングゲームを行い、
遊びの中から協力やルールの大切さを学んでいた。
善通寺東部小の福家親夫校長は
「小学校教諭は幼稚園の授業内容を意外と知らないもの。
成長の度合いを見ることが、
入学したばかりの児童との接し方など
多方面で参考となる」と話した。

 研究会の講師として招かれた
鳥取大副学長の矢部敏昭教授は
「幼稚園と小学校の教諭が互いの授業内容を学ぶ事業は、
小1プロブレムの解消に有効。
善通寺市は先導的な取り組みができている」と評価した。
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