保育士の卵ら「卒業劇」 来月16日に


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 2月16日に高崎健康福祉大学短期大学部
(高崎市中大類町)の学生17人が
太田市長手町のぐんまこどもの国児童会館で、
大型絵本と操り人形劇「ジャックと豆の木」と
ミュージカル仕立ての昔話劇「かさじぞう」を公演する。
4月からは保育士や幼稚園教諭となる人が多い出演者は、
劇の成功を期して、稽古の追い込みに励んでいる。

 同大短大部は毎年、「保育内容表現」授業の一環で
児童福祉学科2年生が10グループに分かれて、
影絵や紙人形劇などを1年生に披露してきた。
今年度は二つの劇を演ずるグループの間で
「地域貢献も兼ねて、大きな場所で
子どもに見せたい」と話が進み、公演の運びとなった。

 空高く伸びた豆の木を登った少年が
大男と戦う英国童話「ジャックと豆の木」は、
場面ごとに絵本に見立てた8枚の背景画を使う。
ポスターカラーで描いた背景や8体の人形は
全て学生の手作りだ。
リーダーの小林美紗さん(20)が
「伸びる豆の木が見どころ」と話す仕掛けも自慢だ。

 一方で、ミュージカルに「かさじぞう」を選んだのは、
担当教授の一人、岡本拡子さん(50)の
「清貧に生きるというテーマを描きたかった」
との思い入れがあった。
グループでリーダーを務める戸塚美穂さん(20)が、
「動かない時の地蔵は声だけで
感情を伝えなければならない」と苦労を語るように、
臨む10人は踊りに加えて、
効果的なせりふ表現も考えて練習してきた。

 子どもがすんなりと筋立てをのみ込み
楽しんでくれるようにシナリオを工夫、
放課後から午後8時頃まで毎日汗を流し続けた。
それだけに小林さんと戸塚さんらは、
「皆に感動してもらいたい」と意気込んでいる。
公演は午後1時半と午後3時。入場無料。約300席。
問い合わせは同大短大部(027・352・5558)へ。
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