板橋区 子育て支援「赤ちゃんの駅」  商業施設へ拡大


東京新聞
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 板橋区は新年度から、保育園や児童館に
全国に先駆けて作った「赤ちゃんの駅」を
区内の大型商業施設に広げる。
子育て支援を強め、NPOらとの連絡協議会も
十一月に発足させる。
新年度予算案に関連事業費百二十五万円を盛り込んだ。

 赤ちゃんの駅は、乳幼児を育てる親が
外出時に授乳やおむつ替えをできるスペース。
区職員の保育士の提案で二〇〇六年度から始まり、
今年一月までに区立保育園、幼稚園、児童館を含む
百六十カ所に設置。全国の自治体にも広がる。

 大手のスーパーマーケットなど
これまでなかった大規模店にも、
新年度から設置を要請。
既に授乳室を備える店には
赤ちゃんの駅の看板を置いてもらうことも考え、
計十カ所の設置を目指す。
四月から看板を一新し、区内在住の
デザイナー水戸岡鋭治さんが
新たに手がけたデザインを採用、ステッカーも作る。

 連絡協議会は、区内のNPOや子育て支援グループと、
育児に熱心な父親「イクメン」や
祖父「イクジイ」の支援策や、
子どもの居場所づくりといったテーマで意見交換する。
区によると、こうした連絡協議会の設置は二十三区で初めて。

 こうした取り組みに加え、待機児童の解消も目指す。
区有地で私立の認可保育所を開設するほか、
区の空き施設で民間事業者による
一、二歳児を受け入れる保育ルームを始める。
新年度は約二百六十人の定員増を見込む。 (中山岳)
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