保育士不足で給料上乗せの仕組み導入へ


NHK NEWS WEB
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都市部を中心に深刻になっている保育士の不足を解消しようと、
厚生労働省は、来年度から民間の保育所に勤める
保育士を対象に、勤続年数に応じて
給料を上乗せする新たな仕組みを導入することを決めました。

保育所の空きを待つ待機児童を解消するため、
新たな保育所の設置が各地で進められていますが、
待機児童が多い都市部を中心に
保育士不足が深刻で、厚生労働省の調べで、
5年後には7万人以上不足する見通しです。
その理由として、国の補助金などで賄われる
民間の保育所の保育士の給料が、
すべての職業の平均と比べて
月額で10万円余り低いことが指摘されています。
このため厚生労働省は、
来年度から民間の保育所に交付する補助金の額を、
保育士たちの平均勤続年数に応じて
上乗せする新たな仕組みを導入することを決めました。
交付された補助金をどのように配分するかは
各保育所の判断になりますが、
厚生労働省は、勤続5年の場合で月額8000円程度、
勤続10年で月額1万円程度、
給料が高くなると試算しています。
また、保育士の資格を取る人を増やすため、
大学や専門学校に通う学生に学費として
160万円を貸し付ける制度を新たに設け、
5年以上保育士として働けば返済の必要はないとしています。
厚生労働省は、これらの施策に必要な費用
438億円を今年度の補正予算案に盛り込み、
保育士の処遇改善を進めることにしています。
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