幼い命、津波から守りたい 宮城沿岸部の幼稚園に救命胴衣


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 津波から子どもたちの命を守ろうと、
仙台市の復興支援グループ「きぼう」が、
幼稚園に救命胴衣を贈っている。
東日本大震災では通園バスが
津波に襲われて犠牲となったケースもあり、
保護者の関心は高い。
関係者は「日本の将来を背負う子どもの命は
大人が救わなければならない」と活動に取り組む。

 グループは昨年3月、元消防職員や医師ら
有志7人で結成した。
仮設住宅への支援物資の提供や
被災者向け無料法律相談を行ってきた。
 11月には、海岸近くを通園バスが走る幼稚園を対象に
救命胴衣の配布を始めた。
賛同する企業や団体から資金を集めて、
これまでに宮城県内五つの幼稚園に計約200着を贈った。
県内だけで計1095着を寄贈する考えだ。
 津波で床上浸水の被害に遭った
仙台市宮城野区中野の立華幼稚園には
昨年12月下旬、50着を提供した。
元仙台市消防局職員の浅見健一代表(65)=若林区=と、
資金提供した仙台中部郵便局長会のメンバーらが出席した。
 局長会の横田芳春会長(62)は
「子どもたちは私たちの宝です。
必ず皆さんの命を守りたい」と述べ、
園児に救命胴衣を手渡した。
幼稚園の菊田信園長(72)は
「通園バスに備え付けて万が一に備えたい。
毎月1回は着用の訓練も行う」と感謝の意を示した。
 救命胴衣は水に漬かるとあおむけに浮くタイプ。
浅見代表は「救命胴衣が集まり次第、
希望団体に順次配っていく。
岩手、福島両県の園児にも配る活動を広げたい」と話している。
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