自殺の兆候見逃さない さいたま市教委 子ども救う手引書


東京新聞
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 子どもの自殺を防ぐため、
さいたま市教育委員会は九日、
教員向けの手引書をまとめた。
児童や生徒の言動や様子から自殺の兆候を
三段階に分類し、それぞれの緊急度に従って
教員や学校が対応するのが特徴。
市教委によると、緊急度に応じた手引書は
全国で初めてという。

 自殺の兆候について、
遅刻や欠席が目立つようになった場合などを「緊急度1」、
自傷行為があった場合などを「緊急度2」と分類。
「死にたい」というメールを友達に送った場合などは
最も深刻な「緊急度3」とした。

 教員から子どもの異変について報告を受けた校長は、
緊急度1~3のどれにあたるかを判断。
「1」「2」では最初に担任教諭らを集めたり、
市教委に報告したりして対応を協議する。
「3」ではまず、本人の安全確認や
保護者への連絡を行うよう教員に指示し、
学校と市教委で合同会議を開くなどする。

 精神科医や心理学の専門家も手引の作成に加わった。

 桐淵博市教育長は
「これまでは教員個人の経験や力量で
異変に気付くしかなかった。
実際に子どもたちが危機に陥った時に
手を差し伸べるために、マニュアルが必要」とした。

 市教委は昨年九~十二月に全市立小中学校で
手引書を試験運用し、
「緊急度2」以上のケースが八十五件あったという。
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