研修会:親を自死で失った子供、支援に向け−−松江 /島根


毎日jp
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 親を自死で失った子供をどう支援するかを考える研修会が、
松江市内でこのほどあった。
全国自死遺族連絡会の世話役を務める
田中幸子さん(63)=仙台市=が
保健師や弁護士ら支援に携わる人たちを前に講演し、
「子供を笑顔にするには、
まず保護者や親族を笑顔にしないといけない」と語った。

 田中さんは05年に宮城県警の警察官だった
長男健一さん(当時34歳)を自死で失った。
翌年、自助グループ「藍の会」を立ち上げ、
08年には全国連絡会を結成した。

 田中さんは具体例として、
「母親が自死した子供に対し、
ある担任教諭が相談に乗ろうとした。
すると学校で母親の自死がうわさとして広まり、
その子供は不登校になってしまった」と紹介。
「その先生は良い方だと思うが、子供の心に関わるときは、
その前に保護者と関わるべきだ」と指摘した。

 また、行政に対して「支援を求めに来た人を
たらい回しにしないでほしい。
自分も経験があるが、たらい回しにされると
遺族は『どこに行っても同じだ』という気持ちになる」と、
受け入れ態勢の充実を求めた。【金志尚】
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