警視庁春から 自転車教室2倍に 児童に無事故で乗ってほしい


東京新聞
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 小学生の自転車事故を防ぐため、
警視庁は二〇一三年度以降、
警察官が学校で行う自転車安全教室の回数を、
最低でも各校年二回に倍増させる方針を決めた。
東京都内ではこれまで年一回が目安だった。
特に低学年(一、二年生)への指導を強化する。
 (樋口薫)

 「左側を走って」「一時停止の標識があるよ」

 校庭に設けたコースを走る児童に、女性警官が声を掛ける。
先月中旬、新宿区立柏木小学校で開かれた自転車教室。
新宿署員らが腹話術で交通ルールを教えた後、
自転車の点検方法や正しい乗り方を指導した。

 運送会社の協力でトラックを持ち込み、
路上を走る際に危ないケースも紹介。
「運転席の扉が突然開くこともあるよ」と注意した。

 同校PTAの主催で、今回が初の試み。
松山雅人会長によると、昨年春以降、
登下校中の児童が巻き込まれる事故が全国で相次ぎ、
保護者の意識が高まったという。
「地域の会合でも『児童の自転車マナーが悪い』
との声が出て開催を決めた。今後も続けていきたい」と話す。

 都内で起きた小学生の自転車事故は、
二〇一一年で千二百三十八件。
前年同期比で三件減と近年は減少傾向だが、
小学生の事故全体に占める割合は61・3%と、
歩行中や自動車乗車中と比べ断トツの多さだ。
昨年は前年ゼロだった自転車の死亡事故も二件起きた。

 警視庁は一一年、小学校での自転車教室を
千四百六十一回実施。
平均すると各校ほぼ一回ずつで、
対象は自転車に乗る機会の増える三、四年生が中心だった。
だが、学校への聞き取りなどで、
低学年から自転車に乗る児童が増えたことが判明。
低学年への教育を強化し、各校で二回ずつ開くことにした。
警察署ごとに管理表を作成し、計画的に運用する。
開催がピークとなる今春に向け、
各署で既に準備が始まっている。

 一方、学校によっては教育課程が詰まっているとして、
開催を断られることがあるという。
これまでも複数回開く学校と、一度も開かない学校があった。

 警視庁交通総務課の担当者は
「粘り強くお願いするとともに、新一年生の通学指導時など、
あらゆる機会を使って自転車のルール周知を
アピールしたい」と話している。
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