1週間「抱っこ」し育児体験 岡山南高でユニーク授業


山陽新聞
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 岡山南高(岡山市北区奥田)は、
生徒が自分の出生時と同じ重さの
小麦粉が入ったゴム袋を、
本物の赤ちゃんと思いながら1週間抱っこし続ける
ユニークな授業に取り組んでいる。
育児の苦労や尊さを学んでもらう狙いで、
保護者への感謝の気持ちや妊婦への配慮が芽生えるなど、
さまざまな効果が表れているという。

 この授業は「フラワー(小麦粉)ベイビープロジェクト」と呼ばれ、
1980年代に若年層の中絶が社会問題化した米国で開発された。
国内で取り入れる学校は珍しいという。

 同高は7年前に砂田裕子教諭(47)が導入。
保育の授業用教材の人形は高額で数体しかなく、
「全員にしっかり抱っこを体験させたい」との思いで踏み切った。
1週間の生活創造科をはじめ、
全校生徒ができる範囲で行っている。

 砂田教諭によると、生徒の大半は3キロ前後の
「ベイビー」を抱く行為で、体力的なきつさや不自由さを痛感。
一方、気持ちの面では両親への感謝や
妊婦に対する配慮の感情が生まれたり、
性の問題を深く考える機会につながっているという。
保護者にも好評で「わが子の誕生時を思い出し、
会話が増えた」との感想が寄せられている。
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