マウス:イクメン 妻とのコミュニケーションで子育て


毎日jp
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 マウスの父親は、母親が発する超音波やフェロモンに
影響を受けて子育てに参加する
「イクメン」になることを発見したと、
金沢大などの研究チームが発表した。
8日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ(電子版)に
論文が掲載される。

 チームは、子育てには積極的に参加しないが、
母子と一緒に飼うと養育に協力する種のマウスで実験。
雄は雌と同じ環境にいるか、雌がいた環境に
置かれた場合には子どもをくわえて運ぶなどの
養育行動をとったが、雌や子どもと
10分間隔離すると興味を示さなくなった。

 雄が子育てに協力するようになる要因を調べるため、
雌を透明な箱に入れて音やにおいを感じなくさせたり、
雄の視覚や聴覚などを遮ったりしたところ、
聴覚や嗅覚などで雌の影響を受けて子育てに協力していた。
一方、視覚や触覚は関係していなかった。
この結果から、雄は雌が発する
超音波の鳴き声(周波数38キロヘルツ)や、
何らかのフェロモンに影響されて
子育てを行うことが分かったという。

 金沢大の東田陽博(はるひろ)特任教授(神経化学)は
「ヒトで例えると、父親を『イクメン』にしたければ、
妻は積極的に夫とコミュニケーションをとることが
重要かもしれない」と話した。【鳥井真平】
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