子育て支援住宅建設へ…南部町と北杜市


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 少子化の新たな対策として、
「子育て支援住宅」を来年度から建設する計画が、
県内の複数の自治体で進んでいる。
教育施設や診療所などの近くに公営住宅を建て、
入居者を子育て世帯や出産を控える若い夫婦に限定する。
親同士、子供同士のつながりも強まり、
子育て環境の向上が期待される。
県内では珍しい少子化対策となりそうだ。

 子育て支援住宅を検討しているのは、南部町と北杜市。
南部町では、町の南端にある万沢地区の
旧万沢中学校跡地が建設予定地になっている。
町企画課によると、町内でも
特に少子化が進んでいることに加え、
静岡県との県境付近に位置するため、
同県の静岡市や富士市、富士宮市などからの
転入者で人口増につながる可能性もあることから
選ばれたという。

 町立南部中学校のスクールバス乗り場や
万沢小学校が間近にあり、
万沢保育所も徒歩圏内にあるほか、診療所も近い。
鉄筋2階建ての集合住宅を建設する予定で、
子供2人と両親の4人暮らしを想定した
3DK以上の間取りを10世帯分検討している。
遊具付きの公園も併設し、交流の場とする。
建設費約1億5000万円は
2013年度当初予算案に盛り込む。

 一方の北杜市でも、合併に伴って不要になった
公共施設の跡地を活用し、
南部町と同様の規模で検討を進めている。
外装や内装は、子供が安全に暮らせるよう工夫するという。
市子育て支援課の浅川輝夫課長は
「『支援住宅』によって、子育て世帯の
定住促進につながれば」と話している。
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