業者倒産で建設中断…こども園、4月開園困難に


YOMIURI ONLINE
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 東京都武蔵野市内で4月に開園を予定していた
同市初の認定こども園が、
工事を受注した業者の倒産で建設が中断し、
開園の見通しが立たなくなっていることが分かった。

 同園の発注者で、市が財政出資している
公益財団法人「武蔵野市子ども協会」と、
管理に関わる市は、後継業者の選定や、
入園内定者の転園手続きなどに追われている。

 工事が中断しているのは、
市立境幼稚園(境4、2012年3月閉園)の跡地に
建設中の「境こども園」。鉄筋コンクリート造り2階建てで
延べ床面積は約1600平方メートル。
幼稚園と保育園(定員計107人)、
自由に来所できる子育てスペースを併設する予定だった。

 同園は、同市内の「沖島工業」が
指名競争入札で落札し、昨年4月に着工。
今年3月上旬に完工予定だった。
しかし、昨年11月30日、同社から市側に突然、
東京地裁から破産手続きの開始決定を受けたと連絡があった。
東京商工リサーチによると、負債額は約12億円で、
工事の受注減などで売り上げ不振に陥っていたという。

 同園については昨年9月、
入園希望者の選考を済ませており、
今年4月からの入園者がすでに内定していた。
このため市などは、近隣保育園に転園してもらうか、
協会が実施を検討中の市民会館などでの
振り替え授業に参加するなど、
内定者側の意向に沿った形にできるよう、
対応に追われている。

 建物の本体部分は既に工事を終えており、
同協会は契約金約4億円のうち、
中間金など約1億6000万円を支払い済み。
今後、同協会と同市は、近いうちに
工事の遂行割合や債務不履行額の査定を済ませ、
保証会社を通じて債権を回収。
その後、残る工事を請け負う業者を再選定し、
今秋にも完工させたい考えだ。

 ただ、別の業者が建設に関わった物件の
工事請負に手を挙げる業者を選び直すには、
契約時に前業者が関わった工事に関する
瑕疵かし担保責任などを明確化させる必要があり、
難航も予想される。

 同市子ども家庭部・青木稔部長の話
「一刻も早く後継業者と契約を結んで工事を再開させ、
子供たちを迎えたい」
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