幼保一体化し認定こども園整備へ 越前市、集団教育・保育維持へ


福井新聞
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 福井県越前市はこのほど、幼稚園・保育園の一体化を
全17地区ごとに進め、就学前教育・保育と
地域の子育て支援を一体的に行う
「認定こども園」を順次整備する方針を固めた。
少子化の進展や国の法整備を受けた措置。
地元の合意を得ながら公私立園の集約を進め、
今年4月の粟田部地区を皮切りに、
2016年度までに12地区、17年度以降に
5地区で開園を予定している。

 市幼保連携推進室によると、
公私立を含めた市内の保育園児は
昨年4月1日現在で2583人(計24園、総定員2600人)、
幼稚園児625人(計19園、総定員1510人)。
少子化、核家族化の進展や共働き世帯の増加などから
保育園へのニーズが高い一方、幼稚園は20年以上、
定員割れの状態が続き、
教育に必要な集団を確保できない園が増えている。
本年度は19幼稚園すべてで定員割れとなっている。

 国は子ども・子育て関連3法で認定こども園への
移行を促進する考えを示している。

 市は幼保一体化を見据え、07年度から北日野、
10年度から服間、本年度からは南中山地区で
幼保合同活動を同一の施設で実施。
教育面に配慮した保育活動を展開し、
子どもが少ない地域であっても異年齢交流や
同年齢の集団活動など多くの体験が可能となり、
小学校や地域との連携も取りやすくなったという。

 同市幼保一体化推進計画案では、
集団教育・保育に必要な規模の目安を
おおむね同一年齢10人と設定。
地区ごとに幼保の集約化を図り、
認定こども園を設置していく。
設置数や設置母体は地元との話し合いを
進めながら決める。
認定こども園第1号となる粟田部地区は、
公立の花筐幼と花筐保が3月末に閉園し、
私立の粟田部保を母体にスタートする予定。

 市幼保連携推進室は「幼稚園がなくなり、
保育園に吸収されるというイメージが先行し、
一部の保護者から不安も出ている。
丁寧に話し合いを進めてニーズに応え、
合意を得た地区から導入していきたい」としている
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