子育て支援リユース軌道に


宇部日報
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 子育て世代の経済負担を軽減しながら、
ごみ減量にもつなげようと、
宇部市が実施している子育て支援リユース事業。
開始から半年が経過し、子供服と絵本の回収や
仕分け作業は軌道に乗り、毎月実施している
リユースフェアでも500~1000枚を提供するなど
市民に定着してきている。
2月16日には5回目のフェアが控えており、
リサイクルプラザでは市民ボランティアによる
仕分け作業が続いている。

 子育て支援リユース事業は、
一般廃棄物処理基本計画(3R未来プラン)」
の主要施策の一つ。
各家庭で使わなくなった子供服(洗濯済みに限る)と
絵本(名前などを消したもの)を公共施設と
育児サークルの会場に設置したボックスで回収し、
必要な人に配布するもの。
限りある資源を有効活用する資源循環のまちづくりを目指す。
中国四国地域循環圏のモデル事業にも
採択されるなど、評価されている。
 回収した服や絵本は、琴芝や岬などの
母子保健推進員7人が交代で仕分け作業に当たっている。
残っていた名前を油性のフェルトペンで消したり、
服のサイズをタグ付けしたりした後、
種類(長袖、ズボン、スカートなど)ごとに袋詰め。
乳児から160センチまで、
10センチ刻みで段ボールに納めている。
一枚一枚を確認しながらの作業だが
「この服は子や孫に着せたらいいなと、
楽しみながら取り組んでいる」
「物があふれている時代に
このような事業があるのはいいことだ」と語った。
 先に開かれた合同会議では、仕分けはもちろん、
フェアの運営に協力するボランティア12人が集まった。
この中には志立市民大学の環境学部を修了し、
まちづくりサポーターに登録している5人もいる。
回収実績などを確認した後、
仕分けや回収方法の改善点、
リユースフェアでの工夫などを話し合った。
待ち時間をどのように有意義に過ごしてもらうかなど、
さまざまなアイデアが出た。
 市資源循環推進室がまとめた昨年6月から
12月までの回収実績は、
子供服が12月分の推計値を合わせて7366枚(1334キロ)、
絵本が2267冊(702キロ)。
4回のリユースフェアで服は2963枚、
絵本は1412冊を配布した。
破れていたり、汚れや落書きが残っていたりしたものは、
ウエスなどでリサイクルした。
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