ビスケット、幕末の製法で児童挑戦…日立


YOMIURI ONLINE
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 幕末にビスケットの製法が日本に紹介された日を記念した
「ビスケットの日」の28日を前に、日立市内で
23日、児童が当時の製法で作るイベントが初めて開かれた。
伝えたのが郷土の先人であることや
当時の歴史などへの関心を高めてもらおうと、
地域住民団体や地元の製菓業者が開いた。

 製菓会社でつくる全国ビスケット協会や市郷土博物館によると、
国内での最初の記述は、会瀬村(現日立市)出身の
蘭学医、柴田方庵(ほうあん)が1855年(安政2年)2月28日、
長崎から水戸藩に書き送ったビスケットのレシピとされる。
このことから、同協会は1980年、
同日を「ビスケットの日」にした。

 当時、水戸藩は、保存の利く兵糧として注目したという。
レシピを送ったことは方庵の日記で確認されているが、
肝心のレシピは見つかっていないといい、
今回のイベントでは欧州に伝わる
古い製法などを基に再現を試みた。

 この日は市立会瀬小の児童約40人が参加。
地域住民団体「おおせ元気っ子クラブ」のメンバーや
地元の製菓業者の指導で児童は
小麦粉やベーキングパウダー、卵などで作った
円形の生地を一度、パンのようにふっくらと焼き上げた後、
包丁で細長く切り分け、再度焼いてビスケットを完成させた。
同小5年の松井里沙さん(11)は
「ちょっと硬いけど、かりかりで
ほんのり甘くておいしい」と笑顔を見せていた。
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