足利市と保育所の対応「不適切」 第三者委が報告書


下野新聞soon
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 【足利】市内の公立保育所で、保護者から
「子どもが保育士に首を絞められたと言っている」
との訴えがあり、市が設置した第三者委員会は
14日までに、「(市や保育所による)
保護者への調査結果の報告が不十分であり、
不適切だった」とする報告書をまとめた。
保育士の行為の有無については
「(市が『行為はなかった』とする)調査自体に
問題はない」と判断した。
市福祉部は「真摯に受け止め、
今後の課題としたい」としている。(小野裕美子)

 保護者の説明によると、昨年5月夜、
年長組の男児(5)が「先生に首をギュッとされた」
と話したという。
保護者はこの2日後、市こども課に相談。
同課担当者は、本人や他の保育士に聞き取り調査し、
約1時間後に「保育士はやっていないと
言っている」と答えたという。

 市はこの保育士をいったん担任から外し、
保護者への説明会を開いた。
説明会では、保育士が以前に勤務していた保育所でも、
保護者から子どもの接し方に関する
訴えがあったことが判明したという。
男児の保護者は不信感を抱き、
9月に第三者委の設置を求めた。

 これに対し、市は「(以前の保育所での訴えでは)
行きすぎた行為は謝罪した」と説明。
今回の訴えを受けての対応としては、
保育士を6月末まで担任から外し、
10月からは同課に異動させた。

 第三者委は教育専門の大学教授や、
民生委員ら4人で構成。
聞き取り調査など7回の委員会を開催し、
先月末に報告書をまとめた。
市や保育所の対応不十分を指摘した上で、
第三者機関が保育所を評価する制度の導入などを提案した。

 保護者は「訴えを聞き入れ、気持ちに沿ったものになった」
と受け止める。一方、市福祉部は
「公立保育所全体の問題として考えていきたい」とコメントした。
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