母親の再就職後押し 山県市の子育て支援施設が情報提供


岐阜新聞
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 NPO法人が運営する山県市高富の
子育て支援施設「おやこYY広場」。
子育て中の母親らの息抜きの場として、
週3回、室内をコミュニティースペースとして有料で提供している。
本年度は新たな試みとして、
県やハローワーク岐阜と協力して就労支援の相談窓口も開設、
母親らの再就職にも成果を挙げている。

 これまで6回開かれた相談窓口は、
県内の子育て支援施設を巡回して母親の相談に応じる、
ハローワーク岐阜の「マザーズサロン」。
県の子育て支援事業の一環で、
相談窓口ではハローワークの職員らが、
求人情報の提供、面接対応指導、
保育・託児情報の提供などを受け付けている。

 おやこYY広場に開設された相談窓口には、
延べ約40人が相談に訪れ、これまでに2人が再就職、
1人が面接まで進む成果を残した。

 本年度最後の相談窓口が開設された
7日は、6人が訪れた。
うち2人は事前予約、4人は予約なしでの参加。
予約をして相談を受けた30代の女性は
「再就職に向けての気持ちはあるが、
今はハローワークまで出かけたり、
(子育てに追われて)情報を集めたりすることが難しい」
と相談窓口の開設を歓迎する。

 同施設を運営するNPO法人「Kaba,s Fam」
代表理事の木村麻理さん(40)によると、
子育て中の母親らの話題は、
子育ての悩みや食事の献立などが多いという。
木村さんは「親しくなるにつれ、再就職や
経歴、資格などに関する話題も出てくるようになる。
相談窓口の潜在的なニーズは非常に高い」とみる。

 また、再就職に関する子育て支援の在り方について、
「勤務時間が短くて、土・日曜日、祝日の休みが多く、
年齢や資格が不問の職場への要望が多いが、
該当する職場は少ないのが現状。
所得が低い若い世代は共働きをせざるを得ない」とし、
「地域の人材を地元の企業で
役立てるような仕組みを構築しなくては、
職を求めて人が都市部に流れていく可能性がある」と考えている。
木村さんは「相談窓口は着実に成果が出ている。
今後も事業を続けてほしい」と期待した。
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