「子供が水しか飲めなくなる」 学童のおやつ廃止で保護者反発 江戸川区


msn産経ニュース
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 東京都江戸川区が、児童の放課後対象事業
「すくすくスクール」で出していた補食を
平成25年度から廃止することを決め、
保護者の間に反発が広がっている。
区は廃止によって25年度で約5500万円の
財政削減が見込めるとしているが、
保護者側は「他にも無駄遣いはある。
子供を狙い撃ちにしている」などと訴え、
廃止の撤回を区に求めている。

 すくすくスクール事業は平成17年、
それまであった小学校1~3年生を対象にした学童クラブを、
1~6年生対象に拡大させてスタートした。
対象時間は最長で午後6時まで。

 補食は、学童グラブ時代のおやつを制度変更したもので、
希望者におにぎりなどを出している。
約1300人の児童が補食を希望している。

 補食の費用は実費で、希望者から月に1700円徴収。
ただ、生活保護世帯など就学援助家庭の児童には無料となる。
区によると、このための助成が
年に約1千万円に上るほか、
補食を実施するための人件費が
年間約4500万円かかるという。

 区は、財政削減効果のほか、
(1)補食によってカロリーの過剰摂取になる
(2)食物アレルギーのある児童が増え管理が大変
(3)補食を希望しながら食べない児童もおり、
食材が無駄になる-などを廃止理由として挙げている。

 一方、保護者側は「補食がなくなると、
子供は給食を食べてから午後6時まで
水分しか取れなくなる」などと反発している。

 「廃止するなら子供がおやつを
持っていけるようにしてほしい」との要望も出したが、
区側は「すくすくスクールは学校施設を使っている。
学校におやつを持っていくことになるので
認められない」としている。

 さらに、区は「補食が必要なら、
保護者側が手当てするようにしてほしい」とするが、
働いている保護者が多いため難しいのが現状。
両者の意見は平行線をたどっている。
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