認可保育所 都、増設に消極的 都議会代表質問


東京新聞
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 東京都杉並区などで多くの子どもが
認可保育所に入れない問題が、
二十六日の東京都議会代表質問で取り上げられた。
都有地などの活用で大幅増設を求める声もあったが、
都側から前向きな答弁はなく、
都の進める認証保育所の長所をアピールするなど
議論はすれ違いに終わった。

 「ゼロ歳児を連れた母親は職場復帰を考えていたのに、
目の前が真っ暗になったそうです」。
認可保育所から「内定不可」の通知を受け取った
母親の声を紹介しながら質問したのは、
共産党の清水秀子議員。

 都内で入園を希望しても入れない
子どもが約二万二千人に上るとの調査結果を示し、
「この三年間で一万七千五百人分増設した。
やる気になればできる」と、増設へ向けた都の姿勢をただした。

 猪瀬直樹知事は、都が進める
認可外の認証保育所について「施設基準は認可保育所と同等。
すべての施設で、ゼロ歳児保育や
十三時間開所を実施している」などと説明。
都幹部も「保育サービスは認可保育所に限らず、
さまざまな保育資源を活用し整備するもの」と理解を求めた。

 民主党や自民党も質問したが、
都側は二〇一三年度から始まる
小規模保育の補助制度の説明などにとどまり、
認可保育所不足がいつ、
どのくらい解消されるかは示さなかった。

<認可保育所> 子ども1人あたりの施設面積や保育士数など、
国が定めた最低基準を満たし、
国が補助する保育施設。認可外保育所には、
自治体の裁量で国基準を緩めた
都認証保育所や市区町村の保育室などがある。
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