碧南保育事故で第三者委が最終報告書


中日新聞
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 碧南市の認可保育園「私立かしの木保育園」で
二〇一〇年十月、栗並寛也ちゃん=当時一歳四カ月=が
おやつを喉に詰まらせて死亡した事故で、
市の第三者検証委員会(委員長・近藤正春桜花学園大特任教授)が
七日、最終報告書を禰宜田政信市長に提出した。
園の運営体制や、すぐに中立的な立場で
調査する仕組みがなかったことなどの
問題点があらためて浮き彫りになった。

 第三者委は、遺族の再三の要望を受けて
事故から一年半後の昨年五月に市が県と設置。
医師や弁護士、県職員ら七人で
当事者の聞き取りなどをしてきた。

 最終報告書は、事故の原因になった
ラムネやカステラといったおやつ選びを
一人の保育士に任せていたことや、遊んでいたり、
おやつを食べたりしている園児一人一人の
見守り体制が不十分だったことなどを指摘。
市の調査が遅れて重要な情報が集められず、
十分な検証ができなかった点も挙げた。

 市役所で会見した父秀行さん(34)と母えみさん(33)は、
第三者委で議論された幅広い視点が反映されたことを
評価する一方で、監督権限のある県の役割には
「検証は不十分」と述べた。

 近藤委員長が「保育の実施義務がある
市町村と園が当事者」との認識を示したのに対し、
両親は「県も当事者」として、
県の責務に関して踏み込んだ記述を求めたが、
溝は埋まらなかった。
秀行さんは「遺族が頑張らなくても、
自分の子がなぜ亡くなったかを知るのは当然の権利」とし、
事故調査の制度化を求めた。
報告書でも検証委設置の制度化を求めており、
国に働き掛けていくという。

 禰宜田市長は取材に「重篤な事故と認識しておらず、
少し不十分な点があったが、標準的な対応をした」と話した。
大村秀章知事は「提言は真摯(しんし)に受け止め、
市町村と連携し、安全、安心な保育が
提供されるよう努める」とのコメントを出した。報
告書は市のホームページで公開する。
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