保育士確保へ人材バンク 宮城県が保育所に仲介


河北新報
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 宮城県は新年度、資格を持ちながら働いていない
「潜在保育士」を人手不足の保育所に仲介する
「保育士人材バンク」の整備に乗り出す。
現場復帰に向けた研修会の実施も検討。
増加する保育所や、入所定員枠の拡大に伴う
保育士の需要に人手が追いつかない現状の打開を図っていく。

 保育士資格の県内登録者は約1万9000人。
このうち保育所に勤務しているのは約8000人で、
潜在保育士は約1万1000人に上る。
 保育士人材バンクは、民間の保育関係団体が運営し、
県が費用を補助する。
保育士が必要な保育所と、働く意思のある有資格者が
それぞれ登録し、運営団体が組み合わせていく。
 県は、潜在保育士向けの研修会を開いたり、
再就職活動を後押しする調整役を配置したりして支援する。
開会中の県議会2月定例会に提出した
新年度一般会計当初予算案に、
関連費用1100万円を計上した。
 県内の保育所は、国が補助制度を設けた
2009年度以降、新設が進む。
12年度の保育所数は161カ所で、
09年度に比べ42カ所増えた。
 一方、県が昨年6月、県内の保育所を対象に
人材確保の状況を調べた結果、
保育士の不足数は99人に上った。
うち93人は保育所が非正規での採用を希望していた。
 県子育て支援課の担当者は
「保育所の増加に伴って保育士の求人が増え、
処遇の良くない非正規では採用しにくくなっている」
と指摘する。
 東日本大震災で被災した沿岸部は
保育士が他地域に流出し、特に確保が難しいという。
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