「児童相談所の怖い話」内海聡著


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<素人集団の児童相談所に子どもを連れ去られる!?>

 虐待の事実がないのに、児童相談所(以下、児相)が
突然子どもを連れ去り、一方的に虐待親と認定され、
面会を一切禁じられる。
にわかには信じがたいこの出来事について、
内海聡著「児童相談所の怖い話」(三五館 1400円)では、
当事者の声も交えて徹底リポート。
“児相”の闇と正体を暴露していく。

 ひとつのケースを見てみよう。
母親が1歳の娘を抱いて階段を下りていたとき、
足を滑らせて転落。母親は打撲、
娘は手を骨折してしまう。
すると、医師は児相に対し
「母親による虐待の疑いあり」と通報した。
児相はすぐさま娘を連れ去り、
母親がどんなに事実を説明しても聞く耳を持たない。
そればかりか、「虐待を認めないなら
子どもには会わせない」と言う。
母親はやってもいない虐待を認めるしかなく、
改善プログラムを受けさせられ、
娘と会えたのは6カ月も経ってからだった。

 児相をめぐる事件として思い浮かぶのは、
虐待のある家庭を放置し、虐待死という最悪の事態を招くことだ。
しかし、連れ去りも放置も、
根底にあるのは同じ問題であると本書。

 それは、児相の構造的欠陥である。
まず、児相は厚生労働省の管轄となっているが、
直接的な指導や監査の権限はないため、
何のコントロール機能もない組織になっている。
さらに、児相の行いに対し、
市民が不服申し立てや差し止めを行うことを
法律が禁止している。
警察や検察をも上回る権力が与えられているが、
職員は単なる公務員。
何の知識も持たずとも、人事異動で配属されたその日から、
児童福祉の専門家を名乗れるわけだ。

 そして、保護件数が増えるほど、
翌年度もらえる予算は増額する。
権力を与えられた素人集団の暴挙を
監視していく必要があると、本書は警告している。
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