カーナビ解析、キケン通学路を判別


YOMIURI ONLINE
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 集団登校中の児童らの列に乗用車が突っ込む
死傷事故が全国で相次いだことを受け、
埼玉県教育局は自動車大手ホンダの協力で
カーナビの情報を分析し、登下校中の時間に、
急ブレーキの多い場所や車のスピードの出やすい場所を
記録した2種類の地図を作製した。

 通学路などの安全対策や交通安全教育に役立ててもらうため、
市町村教育委員会と県立学校などに配布した。
こうした取り組みは全国初で、
千葉市などでも追随する動きがあるという。

 地図は記憶装置に収録されており、
パソコンなどを通して見ることができる。
県内全域が対象だが、交通量の少ない場所は
データ不足により結果として対象外となるところもある。
急ブレーキの多い場所を記録した地図には、
急ブレーキの回数に応じて3段階に色分けしてある。
年間2~5回を青、6~9回は緑、
10回以上を黄色で表示している。
また、平均走行速度を記録した地図には、
スピードが出やすい場所を速度に応じて
黄色、緑、青の3段階で色分けしている。

 県教育局は「実際に危険かどうかは、
目で確認してみないと分からない」としたうえで、
「通学路で急ブレーキが多かったり、
車の走行速度が速い場所を、
教職員や保護者に確認してもらい、
スクールガードを配置するなど、
安全対策に活用してほしい」としている。

 県は2007年にホンダと協定を結び、
ホンダがカーナビの通信機能を使って集めたデータを使って
道路環境の改善に役立ててきた。
道路政策課によると、実際に急ブレーキを
踏む回数が多い場所を県職員が点検し、
視界を遮っていた街路樹の枝を刈り込むなどの
対応をとったことがあるという。

 今回の地図作製に向けて、
ホンダ車の利用者で情報提供に同意している
約10万2000台分の自動車の自動車の走行データのうち、
11年6月~12年5月の平日で登下校時間にあたる
午前7~9時と午後2~4時に絞って、
データを抽出、分析した。
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