送迎バス経路など確認 幼稚園訴訟視察


YOMIURI ONLINE
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 石巻市の私立日和幼稚園に対する
損害賠償請求訴訟を巡り、19日に行われた現地視察は、
被災現場を裁判官に体感してもらおうと
園児の遺族が要望して実現した。
仙台地裁の斉木教朗裁判長ら裁判官2人は、
遺族や園関係者ら計約20人とともに、
約2時間かけて送迎バスがたどったルートなどを確認した。

 裁判官らは、幼稚園を起点に、一帯を見渡せる
高台の日和山公園、津波に巻き込まれる前に
立ち寄ったとされる市立門脇小などを回り、
最後に送迎バスが発見された現場を訪れた。
幼稚園では、震災当時、防災無線の津波警報が
聞こえていたどうかを確かめるため、
防災無線が正午を知らせる放送を聞き、
門脇小では、同小の児童が避難に使った
学校敷地の横にある高台への階段を実際に上がって
位置関係を確かめるなどした。

 原告代理人の鎌田健司弁護士によると、
裁判官は、遺族らに質問するなどして、
送迎バスの経路やバスが横転した位置などを
確認していたという。

 訴状によると、園側は、
津波警報が発令されていたにもかかわらず、
情報収集を怠り、園児をバスで
高台の幼稚園から海側に送る指示を出し、
安全配慮義務に違反したとしている。
これに対し、園側は「大津波が
到来することを予想することはできなかった」
などと反論している。
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