「子育て奮闘記」を発行 孤独感解消にエピソード


西日本新聞
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 筑後地区の若手経営者でつくる
NPO法人「ちっご未来塾」の教育部会
=牛島護厳(もりよし)部会長=は
「泣いた笑った喜んだ みんなの子育て奮闘記」を発行した。
孤独感を抱きながら、子どもと向き合っている親の
不安を少しでも和らげようとの狙い。
教育部会は「子育ての悩みは誰もが抱えていること。
冊子をヒントに気持ちを楽にしてほしい」と話している。

 教育部会と筑後市徳久の幸輪(こうりん)保育園が連携して
2010年7月から、月1回開催している
座談会形式の「ほっとくーかん」が冊子のきっかけ。
園の保護者以外でも自由に参加でき、
子育てについて意見交換できる場で、
さまざまな悩みや相談が寄せられた。
このため、誰でも参考にできるようにと発行を決めた。

 内容は、子育て中の親や保育士ら約30人が寄せた
エピソード編と、読み書きや食事、トイレトレーニングなどに関する
対処をまとめたQ&A編の2部で構成する。

 このうち、エピソード編には38の「物語」を掲載。
「帰宅が遅い父親が毎朝、おはようと言って娘を抱き締め、
保育園に送り出すのが貴重な時間」という
子どもとのコミュニケーションの話や、
3歳の息子が稲刈り作業を窓越しに夢中で見ていて、
網戸ごと外に落ちたほほ笑ましい出来事などを紹介している。

 発行を担当した教育部会メンバーで
幸輪保育園事務長の小林保之さん(38)は
「子育てに孤独感を抱いている人は、
冊子を読んで解消してほしい」。
栄養士の三善美樹さん(42)も
「悩んでいるのは自分だけじゃないよ、
と冊子を通じて呼び掛けたい」と話す。

 冊子はB6判、100ページで300部発行。
1部500円で幸輪保育園で販売中。
同保育園=0942(53)0175。
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