フィリピンの子供たちにリコーダー贈ろう


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 中高年から若者まで、多くの人が
小学校や中学校の音楽の授業で
習った思い出がある縦笛のリコーダー。
その後はきっと家で眠ったままのリコーダーを、
フィリピン・ダバオの子供たちに贈り、
音楽や演奏の楽しさを感じてもらおうと、
寄贈を呼びかける取り組みが始まった。

 かつて現地に贈られたリコーダーが古くなって壊れ、
子供らに十分行き渡らなくなり、
支援を求める声が届いているという。

 寄贈を呼びかけているのは、
9年前から現地の子供らのリコーダーコンテスト開催を
支援してきた「東京吉祥寺ライオンズクラブ」。
寄贈先のダバオは戦前、日本から渡った移民が
マニラ麻などを生産し、豊かな日系人社会を築いていた地だ。
しかし、戦争の激化に伴い、
日系人は収容所に入れられたり、
日本へ強制送還されたりした。

 同クラブの前身団体に強制送還の経験がある会員がおり、
この団体が1988年からフィリピンに
日本語学校や音楽堂を建てる活動などを開始。
また、この会員と縁があった調布市内のNPOも、
音楽で現地の子供たちに夢を与えられればと、
使われなくなったリコーダーを集めて
ダバオの子供らに贈る活動を始めた。

 現地では、NPOの支援を受けて、
学校対抗のリコーダーコンテストを実施。
寄贈活動は2009年まで続き、2万本以上が海を越えた。
その後は現地の日系人会がコンテストの
主催を引き継ぎ、昨年で20回目に。

 また、09年以降は、同クラブが
コンテスト開催費を支援してきたが、
壊れるリコーダーが増え、子供らに十分に
行き渡らなくなり、昨年の大会では、
常連校が半減し、参加校は15校程度にとどまったという。

 同クラブは「文化事業を通じて
子供たちに成長してもらえれば、
真の国際親善につながる」と話している。

 同クラブは持ち込みや郵送で寄付を受け付ける。
ソプラノ、アルトなどの種類は問わない。
郵送先は、〒180・0004
武蔵野市吉祥寺本町1の12の2の3階
「東京吉祥寺ライオンズクラブ事務局」。
電話は0422・23・7288。
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