市立幼稚園全て廃園へ 福岡市教委


西日本新聞
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 福岡市教委は、市立幼稚園全8園を
2017年度までに廃園する方針を固めた。
行財政改革の一環で、「市内の園児の
98%は私立に通っており、公負担で市立と格差がある。
市の財政は厳しく、今後の幼児教育は民間に委ねたい」
としている。

 市教委によると、市立幼稚園に通う園児数は計470人で、
私立(119園)は計2万645人。
園児1人当たりの年間保育料は、
私立の30万6千円に対し、市立は9万2400円。

 市立には、園の運営費や人件費などに
年約2億4千万円を投じており、
私立に対する園児1人当たりの
就園奨励費(1人当たり9万1千円)など
年間補助金(計21億7千万円)と比べると、
園児1人当たりの金額で市立が
約40万円高くなる格差が生じているという。
今後、市立の四つの園で建て替えに
計約8億円が見込まれることもあり、
全8園の廃園を決めた。

 市教委の検討案では、赤坂(中央区赤坂2丁目)
▽姪浜(西区内浜1丁目)▽和白(東区和白5丁目)
-の3園を14年度で募集停止し、
5歳児が卒園する15年度末で廃園。
雁の巣(同雁の巣1丁目)▽金武(西区金武)
▽入部(早良区東入部2丁目)▽内野(同内野8丁目)
-の4園は15年度に募集をやめ、
5歳児が卒園する16年度末に廃園する。
脇山(同脇山)は01年度から休園中。

 廃園に対する市民の意見を5月に募った上で、
7月に正式決定する方針。
市教委は「(廃園後の)跡地の活用は未定だが、
民間保育所の整備も選択肢の一つになる」としている。
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