
YOMIURI ONLINE様
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不要になった歯の治療用の金属類を処分して、
収益を県内の児童養護施設や乳児院などに
寄付する取り組みが歯科医を中心に広がっている。
「子供たちのために、使い終えた金歯や入れ歯を
プレゼントしてくれませんか」。
歯医者さんたちは、患者さんたちに協力を呼びかけている。
(白石佳奈)
活動するのは「さわやか歯科」(橿原市)の
活動するのは「さわやか歯科」(橿原市)の
北村義久さん(50)や、
「リリーデンタルクリニック」(同)の打谷美香さん(48)ら。
北村さんらは、ボランティアで行っている歯科検診で
北村さんらは、ボランティアで行っている歯科検診で
児童養護施設を訪ねるうち、
これらの施設が子供たちの進学・就職の資金や、
絵本や家電製品などの購入費の工面に苦労していることを知った。
「歯科医が無理なく続けられる支援がしたい」と、
歯の詰め物や入れ歯に着目。
2009年から仕組みを考え始め、
橿原市の5医院で11年12月にスタートした。
詰め物や入れ歯に使われている金や銀、パラジウムなどは、
詰め物や入れ歯に使われている金や銀、パラジウムなどは、
治療後に患者が要らなくなると、
業者が回収してリサイクルする。
メンバーは、患者からこれらを譲り受けている。
業者は、金属の処理代金を割安に設定して協力する。
業者は、金属の処理代金を割安に設定して協力する。
寄付を受けた施設は歯科医に感謝状を贈り、
患者の理解が得られやすくなるよう、それぞれ工夫している。
11年12月~12年12月は約255万円が集まったといい、
11年12月~12年12月は約255万円が集まったといい、
生駒市や宇陀市にあり、
計約170人が生活する5施設に贈る。
現在は17医院が参加しており、歯科医のほか、
賛同した歯ブラシメーカーが歯ブラシを寄付するなど、
活動は広がりを見せている。
北村さんは「歯科医も患者さんも無理なく続けられ、
北村さんは「歯科医も患者さんも無理なく続けられ、
施設が置かれている現状に目を向けてもらう機会になる活動。
今後は全国の歯科医にも呼びかけて、
活動を広めていきたい」と話している。
寄付や参加の問い合わせは、